死亡ひき逃げ事故の小学校教頭、起訴内容認める 地裁で初公判 事故前に4軒の飲食店で飲酒、運転
2019/02/19/00:00
川口市内の路上で昨年7月、自転車の女性を車ではねて死亡させ、事故を申告しなかったとして、過失運転致死と道交法違反の罪に問われた、草加市長栄1丁目、川口市立本町小学校教頭(55)=休職中=の初公判が18日、さいたま地裁(加藤雅寛裁判官)で開かれ、教頭は「間違いありません」と起訴内容を認めた。検察側は冒頭陳述で、教頭が事故前に飲酒していたことを指摘。弁護側の冒頭陳述などは行われなかった。
検察側は冒頭陳述で「飲食店で職場の上司らと飲酒した後、3軒の飲食店で飲酒し、乗用車を運転した」と指摘。犯行後、スマートフォンで「ひき逃げ男女死亡警官がボンネット」などと記事を検索していたことや、犯行現場に残された車のランプのカバーが教頭の車のものと一致したことなどを述べた。
続いて行われた証拠調べによると、教頭は昨年7月27日、同僚の教員らと川口市内の飲食店で行われた暑気払いに参加。学校からは自宅に車を置いて公共交通機関を利用するように言われていたが、教頭は学校に車を止めて、午後6時すぎから飲酒した。その後、同9時半ごろまで飲酒し、「バスで帰る」と言って同僚と別れ、別の飲食店に向かったという。
最後の店を同28日午前1時過ぎに出た後、小学校に停めてあった車に戻って1時間ほど眠り、帰宅しようと車を運転。その途中で自転車の女性をはねたという。
起訴状などによると、教頭は昨年7月28日、川口市東本郷の路上で、自転車で通行していた川口市の飲食店従業員イトウ・ジョセフィン・ラメダさん=当時(56)=を乗用車ではねて死亡させ、事故を申告しなかったとされる。