相場は8千円、購入は3万円…熊手を高値で売買、事業者と暴力団幹部に勧告 いずれも認め「もうしません」
2023/09/27/14:36
埼玉県暴力団排除条例に違反して利益を受供与したとして、県公安委員会は26日、さいたま市内の建設会社を経営する事業者と指定暴力団住吉会傘下組織幹部に勧告を行った。
県警捜査4課によると、昨年12月、事業者は暴力団の活動や運営に協力する目的で、組幹部から熊手1基を高値で購入し利益を供与。組幹部は利益供与を受けたとされる。事業者は、一般相場で約8千円の熊手を3万円で購入していた。両者は約10年前に知り合ったという。
勧告を受け、業者は「暴力団に協力するために高値と分かっていたけど購入した」、組幹部は「知り合いだったので働きかけた」と内容を認め、いずれも「もうしません」と話しているという。勧告に従わなかった場合は条例に基づき事業者名などが公表される。