妻の首絞め殺害した73歳男、起訴内容認める 「出て行け」怒鳴られ、離婚調停にも不満 地裁で初公判
2019/02/19/00:00
妻の首を絞めて殺害したとして、殺人の罪に問われた、埼玉県さいたま市緑区の無職の男(73)の裁判員裁判の初公判が18日、さいたま地裁(河村俊哉裁判長)で開かれ、男は起訴内容を認めた。
検察側の冒頭陳述によると、男は2011年に脳梗塞の後遺症で失語症を発症。離婚調停を進めたが、思うような結果が得られなかったことなどに不満を抱き、妻を殺害した。検察側は「強固な殺意に基づき、結果も重大。失語症を考慮しても、酌むべき事情は見当たらない」と指摘した。
弁護側は「妻から『出て行け』と怒鳴られたり、離婚調停で事実と違うことを言われたりして、悔しい気持ちを抑えきれなかった」とした。
起訴状などによると、男は17年5月15日午前4時ごろ、川口市内の当時の自宅で妻=当時(68)=の首を締めて殺害したとされる。