埼玉新聞

 

人気しまむら、過去最高益に 70周年キャンペーンで客が大幅増、夏物衣料も高評価 衣料と雑貨&靴のコーデ提案強化、インフルエンサー企画も成功 コスト増の逆風どう対応

  • 【企業】しまむら=看板、ロゴ

    しまむら、営業利益が過去最高

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 衣料品大手のしまむら(さいたま市大宮区)が2日発表した2023年3~8月期連結決算は、営業利益が前年同期比4・3%増の301億7300万円だった。中間期で過去最高を更新した。人件費や光熱費が上昇したものの、販売管理費全体ではおおむね計画通りに進捗(しんちょく)。酷暑対応の夏物衣料の充実で売り上げが伸びたほか、70周年キャンペーンで集客が大幅に増加。デジタル販促の多様化で原燃料費の上昇などに対応した。

 売上高は5・1%増の3168億3800万円で、中間期で過去最高となった。主力のしまむら事業の既存店売上高は5・7%増だった。

 同事業では自社開発ブランド(PB)とサプライヤーとの共同開発ブランド(JB)の品ぞろえを拡充。PBは肌着、寝具など夏物全般が好調で、高価格帯の「CLOSSHI PREMIUM」と高機能商品「FIBER DRY」ともに売上を大きく伸ばした。JBもアウター衣料と服飾雑貨・靴のコーディネート提案を強化。インフルエンサー企画が成功した。

 24年2月期の連結決算予想は従来予想を据え置いた。
 

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