重度障害児の自宅に保育士派遣へ 朝霞市が県内初、保護者らの負担軽減狙う 派遣は月~金曜まで1日8時間
2019/02/20/00:00
朝霞市は、重度の障害や疾病などにより保育園などの保育施設で集団保育が困難な児童の自宅に保育士や看護師などを派遣する「居宅訪問型保育事業」を導入することを決めた。保育者と乳幼児が1対1で保育することにより、保護者らの負担を軽減するのが狙い。市によると、同様事業は東京都千代田区や東大和市などが導入しているが、県内では初めて。新年度の一般会計予算案に予算を計上しており、3月議会で議決されれば、4月から実施する。
同事業は、国と県の補助事業で、重度の心身障害児や感染予防が必要な児童らを対象に、保育所運営業者らと連携して、自宅に保育士などを派遣する。保育時間は、月曜から金曜までの午前8時から午後6時までの間の8時間。2019年度の対象は1人で、年間約665万円の予算を計上している。
市は01年度から公立保育園計11カ所で障害児保育を実施。16年度からは民間の保育施設に対して、障害児2人の保育に対して月額19万円の補助金を出す事業を導入。障害児の保育事業の充実に取り組んでいる。ただ、集団保育が難しいケースもあることから、訪問事業の導入に踏み切った。
市は「保護者らが働いている家庭もあり、訪問型の導入により、両親も心配なく外出できると思う」とメリットを強調している。