<高校野球>独自の代替大会、4ブロックに分け移動リスク軽減 原則無観客、控え選手や保護者は協議中
2020/06/13/00:00
埼玉県高野連は12日、独自の代替大会を8月8~23日(24日・予備日)の日程で開催すると発表した。トーナメント方式で東西南北に分かれた地区大会を行い、各ブロックを制した4校で準決勝、決勝を行う。今後は新型コロナウイルスの感染状況を考慮した上で、大会実施に向けて細部を詰めていく。
県高野連が独自の代替大会開催の意向を固めてから2週間がたち、大会の詳細が公表された。5月27日の県高野連運営委員会では開催に向けて全会一致したものの、「準備を進める」という慎重な姿勢だった。選手のけが防止や感染予防策を念入りに検討する期間を設けた。
例年の夏の埼玉大会と異なり、東西南北の4ブロックに分かれて地区大会を行う理由について、県高野連の坂上節会長は「移動リスクを軽減するため、学校が近い、地区内でできるようにした」と話した。
新型コロナウイルスの収束が見通せない中、大会方式も選手の安全を優先。試合時間は前倒しせずに間隔を空け、試合終了後には毎回、選手ベンチを消毒することも決定し、開催に向けて大きな一歩を踏み出した。
原則無観客だが、球場によっては、控え選手、保護者などを観客席に入れることを球場側と県高野連で協議中という。県高野連の神谷進専務理事は「球場側から無観客での要請もあるので議論していきたい。入れる場合は感染対策を取っていきたい」と語った。
県高野連は、17日に運営委員会を行い、感染対策のガイドラインの内容を詰めていく。“見えない敵”と戦いながら行われる代替大会。県高野連関係者は「感染を予防する上でいい議論ができている。選手、スタッフが感染しないように」と表情を引き締めた。