埼玉新聞

 

ヤオコー所沢有楽町店、19日にオープン 少ない数や量でも販売、適量で幅広い料理づくりの需要に対応

  • 開店したヤオコー所沢有楽町店=19日午前、所沢市有楽町

 食品スーパーのヤオコー(川越市)は19日、所沢市有楽町に「所沢有楽町店」をオープンした。新店開設で県内90店、同市内6店体制となった。台湾産マンゴーを同店から初めて導入し、順次、自社他店でも扱う。適量で幅広い料理づくりを望む需要の対応へ、少ない個数や量でも販売する取り組みを導入したほか、若年層を狙い近海魚の商材も充実させた。主な商圏内の若年やシニアの世帯などを想定して集客を推進。年間売り上げは初年度で19億円を目指す。

 新店は西武線航空公園駅から南に約500メートル、同所沢駅から北西に約1・1キロに位置し、売り場面積は約1844平方メートル、品ぞろえは約1万2900点。主要客層は半径1キロ圏にある1万9千世帯、30~40代やシニアの世帯、単身者らを想定し、同駅西口地域でのシェア拡大を狙う。

 新店の導入部の青果売り場ではマンゴーのほか、旬の果物をそろえる。野菜では他店の総菜販売で実施している少ない量や個数で販売するコーナーを設置。2~3個程度を包装した野菜を幅広く買い求めやすい価格で提供する。

 精肉にも同コーナーを設置し、焼き肉需要を取り込むため、ホルモン商材などの少量販売を推進する。鮮魚では若年層世帯の需要が高いとみて、冷凍の近海魚の切り身商材を充実させた。

 強みであるデリカ部門では、各種総菜を少量で主に100円台で販売する同コーナーを設けた。ランチや夕食の即食需要対応へすしなど米飯商材も充実させ、狙う顧客層の取り込みに努める。他店で人気のアボカド料理、人気店内調理品の自家製厚焼玉子のサンドなども投入し、商圏内でのファン拡大を目指す。

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