埼玉新聞

 

角界へ 高校横綱・斎藤が会見 埼玉栄からまた逸材、監督指導で成長 進学迷うも「埼玉栄と監督に恩返し」

  • 入門会見を行った埼玉栄高の斎藤大輔(中央)と八角親方(右)、山田道紀同校相撲部監督=21日午前、さいたま市西区の埼玉栄高校

 相撲で昨年の全国高校総体と国体少年で個人と団体で優勝した埼玉栄高3年の斎藤大輔が21日、埼玉県さいたま市西区の同校で八角部屋への入門記者会見を行った。大相撲初場所の番付で大関豪栄道、関脇貴景勝ら十両以上にOB11人が名を連ねる名門校から、新たな逸材が角界入りする。

 山形県出身の斎藤。高校入学時は、やんちゃだったというが「感謝の気持ちと思いやり」をモットーとする同校相撲部の山田道紀監督の優しく厳しい指導で、精神的にも大きく成長した。今では山田監督が「指導者になってくれれば」と舌を巻くほど、後輩の面倒見がいい力士になった。

 大学進学か角界入りか。迷った末に角界へ進む道を選んだ斎藤は、「埼玉栄高校と山田先生に恩返しがしたい」と力を込める。進路相談や食事の準備など、お世話になった恩師への感謝を土俵で示すつもりだ。わが子のように育ててきた山田監督も、「いろいろな人にかわいがられる力士になってほしい」とエールを送った。

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