新座市長選、現職・並木傑氏が再選 保育園増設や志木駅南口の整備などの実績強調、支持層広げる
任期満了に伴う新座市長選は5日投開票され、無所属の現職並木傑氏(61)=自民、公明推薦=が共産党公認の新人朝賀英義氏(70)を破り、再選を果たした。候補者が前回と同じ顔触れとなった選挙戦は、新型コロナウイルス感染拡大防止の支援事業に直面する中、新座駅北口土地区画整理事業など大型開発を推進する並木市政の4年間の評価と、大型開発を見直し高齢者福祉など社会保障の充実を優先するかどうかが問われた。
並木氏は与党会派など保守系市議らの支援を受け、街宣カーで市内をくまなく回る選挙戦を展開。「保育園を増設し、志木駅南口を整備した」などと4年間の実績を強調するとともに「スマートインターの設置や市街化区域の編入などに取り組みたい」などと訴え、支持層を広げた。
朝賀氏は20人学級の実現や国保税、介護保険料の引き下げなどの政策を掲げ「大型開発より社会保障の充実」を訴えたが、及ばなかった。
当日の有権者数は13万5010人(男6万7081人、女6万7929人)。投票者数は4万2731人(男2万801人、女2万1930人)。投票率は31・65%(男31・01%、女32・28%)で、参院選との同日選挙だった前回(2016年)の52・33%を20・68ポイント下回った。
■新座市長選開票結果(選管最終)
当30048並木 傑 無現(自民、公明推薦)
12119朝賀英義 共新
(無効563、持ち帰り1)
■並木傑氏
【略歴】(1)市長(2)幼稚園長、朝霞青年会議所理事長、新座市議会議長(3)慶応大(4)朝霞市(5)野火止
【公約】(1)安全安心・防災のまちづくり(2)子どもにやさしく高齢者を大切にするまちづくり(3)日本一輝く学校づくり
※略歴は(1)職業または肩書(2)経歴(3)最終学歴(4)出身地(5)現住所―の順。埼玉新聞調べ。