埼玉新聞

 

あきれた女、開店準備中の店で泥棒…227件を確認、捜査を終結 女は駅付近の商店街めぐり、無施錠ドアから店内へ…店員が離れた瞬間、レジなど物色、また次の店へ 店員と鉢合わせると、客のふりして「まだ準備中ですか」

  • 開店前の店舗に入り店内を物色する女(「うなぎ傳米」提供)

    開店前の店舗に入り店内を物色する女(「うなぎ傳米」提供)

  • 開店前の店舗に入り店内を物色する女(「うなぎ傳米」提供)

 開店準備中の飲食店などに侵入し、現金や財布などを盗んだとして、埼玉県警捜査3課と川越署の合同捜査班は30日、窃盗と窃盗未遂の疑いで、宇都宮市西川田3丁目、無職の女(67)=建造物侵入と窃盗罪で公判中=をさいたま地検川越支部に追送検した。県警はこれまでに埼玉を含む4県で窃盗等事件227件(被害総額約115万円相当)を確認。うち、222件(同89万円)を追送検し、捜査を終結した。

 追送検容疑は2021年2月上旬~今年6月30日ごろ、川越市のほか群馬、神奈川、静岡県内で飲食店など222カ所に侵入するなどし、現金約81万円や財布、バッグなど126点(計約8万円相当)を窃取した疑い。

 捜査3課によると、女は電車で移動し駅付近の商店街にある開店準備中の個人経営の飲食店や雑貨店などを歩いて物色。店員がその場を離れた隙に無施錠の出入り口から店内に入り、レジやカウンター付近にある店員の財布やバッグなどを窃取した。店内で店員と鉢合わせた際は「まだ準備中ですか」「予約できますか」と客を装って会話し、立ち去っていた。バッグなどは現金を抜いた後は駅のごみ箱に捨てるなど処分していたという。

 女は「収入もなくパチンコが好きで、生活していく上で、お金に困ってやった」とし、個人経営店を狙った理由について「チェーン店よりも現金管理が甘いと思った」と供述しているという。
 

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