埼玉新聞

 

客が不審…ホテルが県警に連絡、4人逮捕 かけ子グループか スマホなど電話12台、個人情報1万人分も

  • アジトから押収された現金やスマートフォンなど=16日午後、川口署

 ホテルのチェックインの際に偽名を使うなどしたとして、県警捜査2課と川口、浦和、武南署は16日までに、有印私文書偽造・同行使と私電磁的記録不正作出・同供用の疑いで、住所、職業いずれも不詳の男(25)ら21~26歳の男4人を逮捕した。県警は15日、男らが滞在していた千葉市内のホテル一室を摘発し、携帯電話5台、スマートフォン7台、名簿、メモ、現金185万円などを押収。ホテルを転々としながら詐欺の電話をかけていた特殊詐欺のかけ子グループとみて調べている。

 逮捕容疑は3月22日と25日、さいたま市内のホテル2カ所にチェックインする際、宿泊カードやタブレット端末の宿泊者名簿に、偽名やうその住所、電話番号を記載した疑い。県警は認否を明らかにしていない。

 同課によると、男らは4人で行動し、2人ずつ2部屋に宿泊。代表者がチェックインの際に偽名などを使っていた。

 3月下旬、さいたま市内のホテル関係者から、不審な宿泊客に関する情報提供があり、県警が捜査。男らは3、4日ごとに埼玉や千葉など関東のホテルを転々として詐欺の電話をかけていたとみられている。押収した名簿には東京、神奈川、千葉、埼玉など約1万人分の個人情報が記載されていた。

 県警は押収した携帯電話や名簿を精査するなどして余罪についても調べる。

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