埼玉新聞

 

土用の丑の日、名物「浦和のうなぎ」に多くの客 午前4時から職人ら仕込み テークアウトの注文2倍に

  • 注文が入ると休む間なく、次々にうなぎを焼く職人=21日午前、さいたま市南区「萬店」

 名物「浦和のうなぎ」を食べて夏を乗り切ろうと、「土用の丑(うし)」の日となった21日、さいたま市南区の「萬店(まんだな)」では昼時に満席となるなど多くの客が訪れ、活気を見せた。

 同店では丑の日に備え、普段の約10倍となる国産ウナギを仕入れ、先週末から準備。この日は午前4時から職人らが仕込みを行った。今年は新型コロナウイルスの影響もあり、テークアウトの注文が約2倍になっているという。

 調理場では注文が入ると、1886年の創業当時から伝わる秘伝のたれに、肉厚の身を3度漬けて味を満遍なく染み込ませ、熟練の職人が手際良く焼き上げていた。

 一番人気はかば焼きと白焼きの二つの味が楽しめる「うなぎ三昧」。店内からは香ばしい匂いが漂い、口に入れるととろけるほど柔らかいといううなぎに、客は舌鼓を打った。

 金子剛代表取締役(68)は「夏バテ解消には栄養のあるうなぎが一番最適」と話していた。

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