子どもから高齢者、障害者が共に利用 共生型サービスの先駆的なモデル、秩父に多機能型の福祉施設開設
2020/07/25/00:00
秩父市社会福祉事業団は8月1日、同市寺尾に多機能型福祉施設「にじいろテラス」を開所する。発達に遅れのある子どもから、高齢者や障害者が通所でき、身体介護や生活支援、健康維持や身体機能の向上などのサービスが受けられる。国が進める高齢者と障害者が共に利用できる「共生型サービス」となる。
同施設は2歳から6歳までの児童発達支援事業所「星の子教室」(定員10人)や6歳から18歳までの放課後デイサービス「ゆくる」(同20人)、障害者の生活介護「ふぁいんユー」(同25人)、高齢者の「寺尾デイサービス」(同25人)、障害者の相談事業所「にじいろ」の5事業を行う共生型の福祉施設。園庭にシステム遊具があり、2階には大きなテラスも備えている。
同事業団は市が2000年に開設した福祉施設「ほのぼのマイタウン」の運営を行うために設立。秩父地域に重度身体障害者を受け入れる特殊浴槽を備えた生活介護事業所がなく、放課後デイサービスも不足していることなどから、17年から共生型福祉施設の検討に入った。昨年9月に工事を着工し、今年6月30日に完成した。敷地面積は2680平方メートルで、事業費は6億円。
同事業団常務理事兼事務局長の石渡信幸さんは「にじいろテラスは国で進める共生型サービスの先駆的なモデルになる」と話していた。
問い合わせは、寺尾デイサービスセンター(電話0494・26・6123)へ。