地下鉄7号線の岩槻延伸、400人が早期実現誓う「決起大会」 需要や採算、国の補助条件満たす試算も
2019/02/25/00:00
地下鉄7号線(埼玉高速鉄道線)の延伸を目指す「さいたま市地下鉄7号線延伸事業化推進決起大会」が24日、埼玉県のさいたま市大宮区で開かれた。
昨年3月、有識者らで組織する延伸協議会が示した、需要予測や採算性の5ケースの試算のうち、二つが国の補助条件をクリアしたことなどを受けて開かれた。国会議員や県議、商工業関係者ら420人(主催者発表)が出席し、延伸の早期実現を誓い合った。
延伸区間は浦和美園~岩槻の約7・2キロで、延伸を巡り延伸協議会は昨年、採算性の試算などをまとめた報告書を作成。採算性の試算は五つのケースを想定。沿線開発した上で快速運転を実施する二つのケースで国の補助が受けられる目安を満たした。
大会で、さいたま市地下鉄7号線延伸事業化推進期成会の江田元之会長があいさつ。
「昨年、開業後の採算性について、都市鉄道等利便増進法の適用の一般的な目安を上回る試算が公表された。これを踏まえ、改めて国への認可申請の早期実現を目指したい。一致団結して延伸を実現させよう」と呼び掛けた。
さいたま商工会議所の佐伯鋼兵会頭は「延伸活動を6年続けてきた。延伸へ今年中に国から事業認可を受けたいと思っている。引き続き協力して延伸実現に取り組もう」と力を込めた。
大会では村井英樹衆院議員(埼玉1区)が延伸に関して講演。河越城(川越市)の築城に携わった室町時代の武将太田道潅の子孫で、元東京海上日動あんしん生命保険社長の太田資暁氏(75)も道潅が活躍した時代背景、川越市役所などにある道潅の銅像にまつわる逸話などを紹介した。