さいたま市緑区のアパート一室で、同市南区四谷2丁目、無職熊田真奈美さん（46）の遺体が見つかり、熊田さんの10代長女に対する殺人未遂容疑などで、交際相手とみられる男が逮捕された事件で、浦和東署と浦和署の合同捜査本部は25日、殺人の疑いで、緑区東浦和5丁目、無職の男（58）を再逮捕した。

　再逮捕容疑は1日正午ごろから2日午後5時9分ごろまでの間、自宅アパート一室で、熊田さんの首をロープのようなもので絞めて殺害した疑い。「黙秘します」と供述しているという。

　県警捜査1課によると、熊田さんは男宅の居間で倒れており、首に絞められたような痕があった。司法解剖の結果、死因は首を圧迫されたことによる窒息死だった。県警は室内から犯行に使われたとみられるロープのようなものを押収した。

　2日午前8時6分ごろ、熊田さんの長女が「自宅に突然男が入ってきた」と近隣住民の男性を通じて110番。男の関与が浮上し、県警が男宅を捜索したところ、室内で熊田さんの遺体を発見した。

　県警は長女への殺人未遂容疑などで、男の逮捕状を取得。一時行方が分からなくなっていたが、3日午後に上尾市内の立ち回り先で発見。熊田さん宅に侵入し、長女の首を絞めるなどして殺害しようとしたとして逮捕した。

　熊田さんは1日正午ごろ、男宅付近の防犯カメラに映っているのが確認されており、この後に男宅を訪れて殺害されたとみられる。県警は男が熊田さんを殺害した後、長女を殺害するために熊田さん宅を訪れたとみて、一連の犯行の動機や経緯を詳しく調べる。