埼玉新聞

 

富士見市長に現職・星野氏 新人・石川氏破り再選 湧水整備、児童の貧困、虐待対策を訴え

  • 星野光弘氏

 任期満了に伴う富士見市長選は26日投開票が行われ、ともに無所属で現職の星野光弘氏(62)=自民、公明推薦=が、元小学校教諭で新人の石川良枝氏(62)=共産推薦=を破り、再選を果たした。新人3氏が立候補した市議補選(欠員1)も投開票された。

 選挙戦では、企業誘致による開発事業や子育て支援などに取り組んできた星野氏の4年間の市政評価とコロナ禍の支援や高齢者福祉など社会保障の充実を最優先にするか、などが問われた。

 星野氏は共産を除く保守系市議らの支援を受け、120回超の街頭演説を重ねる選挙戦を展開。「災害対応など危機管理の強化や産業団地の誘致を進めている」などと4年間の実績を強調するとともに、「湧水整備や児童の貧困、虐待対策に取り組みたい」などと訴え、支持を広げた。

 石川氏はコロナ禍の支援事業の拡充や少人数学級の実現、国保税や介護保険料の引き下げなどの政策を掲げ、「開発より社会保障の充実」を訴えたが、及ばなかった。

 当日有権者数は9万1581人(男4万4901人、女4万6680人)。市長選の投票者数は2万8082人(男1万3842人、女1万4240人)。投票率は30・66%(男30・83%、女30・51%)で、1992年の33・77%を下回り過去最低になった。

■富士見市長選開票結果(選管最終)

当19795星野光弘 無現(自民、公明推薦)

  7924石川良枝 無新(共産推薦)

(無効363)

■星野光弘氏

 【略歴】(1)市長(2)市議、県議(3)日大(4)富士見市(5)関沢

 【公約】(1)活気とにぎわいの創出(2)子育てと教育の充実(3)健康長寿社会の実現(4)豊かな自然の保全(5)危機管理体制の強化

 ※略歴は(1)職業または肩書(2)経歴(3)最終学歴(4)出身地(5)現住所―の順。埼玉新聞調べ。

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