夜10時に帰宅した娘「母の部屋燃えている」…住宅全焼 2遺体発見、両親か 近隣住民ショック/さいたま
2020/07/29/00:00
27日午後10時ごろ、さいたま市緑区松木3丁目、無職高橋幸夫さん(90)方から出火、木造2階建て住宅が全焼し、焼け跡から2人の遺体が発見された。
浦和東署によると、高橋さんは妻(87)、娘(61)と3人暮らし。当時、高橋さんと妻が在宅中で火災の後、連絡が取れていないという。娘は気道熱傷の疑いで救急搬送され入院しているという。
外出していた娘が帰宅した際に火災を発見。「自宅1階の母の部屋が燃えている」と119番した。
同署は遺体が高橋さん夫婦の可能性があるとみて身元の確認を進めるとともに、出火原因や出火場所を調べる。
■一面に黒い煙、近隣住民ショック
近くに住む主婦(51)は、27日午後10時すぎに、黒い煙が一面に立ち込め、住宅が激しい炎に包まれているのを目撃した。「消防が駆け付けても、なかなか火は消えなかった」と振り返った。
高橋さん方と交流がある、70代の無職男性は「夫婦2人とも教師をしていたから、しっかりした性格。今は高齢になり、あまり外では見掛けなくなったが、会えば明るくあいさつしてくれた」と話し、火災に大きなショックを受けていた。