埼玉新聞

 

鳩山で40・2度、今年の県内最高気温に 救急搬送も今年最多の124件、12日も厳しい暑さ予想

  • 真夏の日差しを浴びながら、ヒマワリの花を楽しむ来園者たち=11日午後1時半、熊谷市葛和田

 日本列島は11日も本州を中心に広く高気圧に覆われ、午後には鳩山町で40・2度に達し、今年の県内最高気温となった。熊谷市では39・6度、寄居町では39・2度に達した。約2万5千本のヒマワリが植えられている同市葛和田のヒマワリ畑には猛暑の中、県内外から多くの行楽客らが来園し、ヒマワリの観賞を楽しんだ。一方、熱中症とみられる症状での県内の救急搬送は、今年最多となる124件(午後5時現在)。12日もさいたま市で37度などと厳しい暑さが予想されている。

 気象庁によると、高気圧の周縁部から流れ込んだ熱い風に加え、日中の強い日差しが気温上昇に拍車を掛けた。群馬県伊勢崎市や桐生市では40・5度を記録した。

 関東甲信や九州北部は12日にかけて暖かく湿った空気や日中の気温上昇の影響で大気の状態が不安定になる。局地的に非常に激しい雨が降る恐れがあり、浸水や土砂災害、河川の増水、雷や竜巻などの激しい突風、ひょうに警戒が必要になる。

 国内最高気温の記録は2018年7月23日午後2時23分に埼玉県熊谷市で観測された41・1度。

 県消防課によると、11日の救急搬送は124件で、それまで今年最多だった10日の110件を上回った(午後5時現在)。搬送者の内訳は重症3人、中等症47人、軽症74人。

 県健康長寿課は、新型コロナウイルス感染防止でマスクを着用することが多いことから、今年は例年以上に熱中症への注意を呼び掛けている。エアコンを使ったり、喉の渇きに気付く前に水分を30分ごとを目安に小まめに補給することなど、熱中症予防へのポイントを挙げている。

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