国際興業、所有のバスを抗菌化 車内の手すりなど、抗ウイルス加工進める【#コロナとどう暮らす】
2020/08/14/00:00
県内などで路線バスなどを運行する国際興業(東京都)は11日から、新型コロナウイルス感染防止対策として、所有する全バスに抗菌、抗ウイルス加工を進めている。利用客が安心して乗車できる環境を提供するのが目的。東海や北陸地方でも実施するバス会社もあり、同様の取り組みが全国的に広がりそうだ。
抗菌化の対象車両は、所有する路線バス、高速・空港連絡バス、観光バスの全車両、計998台。作業はバスの整備場がある10拠点で行う。
抗菌化で使うのは化成品メーカーのスリーボンドファインケミカル(東京都)が製造の自動車車内用光触媒スプレー。酸化タングステンという光触媒がわずかな光と作用して長時間、消臭、抗菌効果、抗ウイルス効果を発揮するという。スプレー後、約1年間は効果が持続するという。
容量が1本当たり111ミリリットルのスプレー缶を約2900本購入した。バス1台当たり3本を目安に使用。整備担当者らが車内の座席やカーテン、手すりや肘置き、シートベルト、握り棒などに吹き付ける。実施した車両には施工済のステッカーを張り付ける。年内中に全バスでの加工を完了する予定。
埼玉高速鉄道も5日、月内から順次、全車両に抗菌加工を実施すると発表した。車両に抗菌対応のコーティング剤を噴霧するという。