埼玉新聞

 

<新型コロナ>埼玉で56人感染 春日部の未就学女児や入間の東京都職員ら 小児医療センターの研修医も

  • 県庁=さいたま市浦和区高砂

 県などは14日、新型コロナウイルス感染者を新たに56人確認したと発表した。内訳は県発表が39人、さいたま市11人、川口市4人、川越市1人、越谷市1人。

 これまでに確認された感染者は3113人(チャーター便帰国者含む)、死者は80人(14日午後6時現在)。

 13日午後9時時点の重症者は9人、感染者の入院は322人、ホテル療養は58人、自宅療養は129人。退院・療養終了は2412人。

 県によると、県管轄で詳細が判明したのは上尾市に住む県外地方公務員の20代男性や所沢第一病院の90代男性入院患者2人ら、未就学児~90代の男女29人。同病院の感染者は52人となった。飯能市で大鵬薬品の社員研修に参加した県外居住の20代男性社員が感染、参加者では9人目となった。県内の保育施設に通う春日部市の未就学女児や入間市に住む東京都職員の60代男性らも感染した。

 県教育局によると、13日に教職員の感染が確認された県立入間わかくさ高等特別支援学校で新たに教職員1人が陽性となった。県病院局は県立小児医療センター(さいたま市)の30代男性研修医が感染したと発表。男性は都内居住で、同居の妻が発症した7日から出勤していなかった。同センターでは6日に男性と接触した同僚や患者、その家族ら23人にPCR検査を実施。業務への影響はないという。

 さいたま市によると、感染が判明したのは20~60代の男女11人。クラスター(感染者集団)が発生した同市西区の介護事業所「小規模多機能型居宅介護 扇の森」で、新たに50代女性職員の陽性が確認された。陽性者の利用者の夫で、13日に感染が判明した70代男性も利用者と分かり、同施設の感染者は利用者3人、職員4人の計7人となった。

 川口市によると、新たに感染が判明したのは接客業や会社員など20代女性3人と、会社員の40代男性の4人。感染経路などを調べている。

 川越市によると、新たに感染が判明したのは会社員の20代女性。容体は安定しており、感染経路は不明。

 越谷市によると、新たに市内に住む40代無職女性の感染が判明した。女性は12日に感染が分かった40代会社員男性の同居家族で、濃厚接触者として検査していた。

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