熱中症で3人死亡…富士見、寄居、久喜 寝室で倒れた娘を母親が発見 トイレで意識なく座り込んだ女性も
2020/08/18/00:00
県は16、17日、熱中症とみられる症状で男女3人が死亡したと発表した。
県消防課によると、富士見市の女性(56)が16日午後1時20分ごろ、自宅寝室で倒れているところを母親に発見された。救急隊員が駆け付けた際、呼吸はしていたが意識障害があり、救急車内に収容後に心肺停止となった。エアコンや扇風機は使われていない状態だったという。
寄居町の男性(94)は17日午前6時45分ごろ、自宅2階寝室の床にあおむけに倒れているのを家族が発見し119番。救急搬送されたが搬送先で死亡が確認された。
男性は発見時、すでに心肺停止状態で、部屋の窓は全て閉まっていた。扇風機が2台動いていたが、エアコンは稼働しておらず、救急隊が到着した際、室温は30度以上あったとみられるという。
久喜市の女性(85)は、同日午前9時35分ごろ、トイレで意識がなく、座り込んでいるところを帰宅した家族が発見し、119番。搬送先の医療機関で死亡が確認された。女性宅は集合住宅の4階で、トイレの窓は締め切られていたという。
同課によると、今年の県内の熱中症とみられる死者は7人になった。
17日の熱中症が疑われる救急搬送は午後5時までに計143件で、年齢別は7歳未満1人、7~18歳未満6人、18~65歳未満55人、65歳以上81人で高齢者が半数以上を占めている。程度別は死亡2人、重症5人、中等症53人、軽症83人。