嵐山町長選、新人・佐久間孝光氏が無投票初当選 ラベンダー園などの見直しも示唆、かじ取り試される
2020/08/26/00:00
任期満了に伴う嵐山町長選は25日告示され、無所属新人で前町議の佐久間孝光氏(60)のほかに立候補者はなく、無投票で初当選した。同町長選は3期連続の無投票となった。
佐久間氏は同日午後5時すぎ、当選が決まると、選挙事務所の菅谷自治会館で「皆さんの声を聞いて『人が宝』のまちづくりを進めたい」と抱負を語った。
佐久間氏は2004年と08年の町長選に立候補、いずれも現町長の岩沢勝氏(78)に敗れ、今回が3度目の挑戦だった。出生率向上の子育て支援、健康寿命の延伸、グローバルな人材育成などを公約に掲げている。
出生率向上について「国や県よりも(町の出生率が)圧倒的に低い」とし、その対応として子育て世代を中心としたプロジェクトチームの結成、給食費や医療費などの経済的支援の強化を打ち出している。武蔵嵐山駅西口地区整備やラベンダー園などの事業の見直しも示唆しており、かじ取りが試される。
■佐久間孝光氏
【略歴】(1)英会話学院長(2)町議会議長、菅谷小・中学校PTA会長(3)明大公共政策大学院(4)東京都(5)菅谷
【公約】(1)出生率向上の子育て支援(2)健康寿命の延伸(3)愛郷心に立脚したグローバルな人材の育成(4)町にふさわしい駅西整備
略歴は(1)職業または肩書(2)経歴(3)最終学歴(4)出身地(5)現住所―の順。埼玉新聞調べ