<川口いじめ>問題視されないの…市教委の答弁、虚偽は一目瞭然 元生徒の母親、市議会に陳情書
2020/08/29/00:00
川口市立中学在学中にいじめを受け不登校になったのは学校や市教委が適切な対応を取らなかったためとして、市に損害賠償を提訴している男子元生徒(17)の母親、森田志歩さんが28日までに、市議会の柳田力議長に「市教育行政に市議会として十分な監視と適切な対応を求める」とする陳情書を提出した。
6月市議会で市教委は「元生徒に学校全体の支援体制が実施された」「元生徒から直接、事情聴取ができていない」と答弁。市議から議会としての精査を求める声が出たが、「裁判に影響を与える恐れ」を理由に行われていない。
陳情書は「市議会で行われた市教委の答弁が虚偽の可能性があると指摘され、問題視されないのか」と批判し、「提出した音声データ、文科省、県教委の記録と照らし合わせれば、市教委答弁が虚偽であるのは一目瞭然」と訴えた。
その上で「行政をチェックし問題を提起し、ただす役割を担うのは市議会ではないのか」と、議会の責務を果たすことを求めた。