<和光夫婦死傷>孫の中3少年、家裁に送致 地検、認否など明らかにせず 家裁は2週間の観護措置
2019/03/02/00:00
昨年10月、埼玉県和光市のマンションの一室で80代の夫婦が殺傷された事件で、さいたま地検は1日、殺人と殺人未遂の疑いで、孫で中学3年の少年(15)をさいたま家裁に送致した。家裁は同日付で2週間の観護措置を決定した。地検は認否や「刑事処分相当」の意見を付けたかどうかは明らかにしていない。
少年は昨年10月18日夕方、和光市の祖父母のマンション居室内で、祖父=当時(87)=の胸や腹を刃物で刺して殺害し、祖母(83)の首などを切り付けて殺害しようとしたとして、県警に逮捕されていた。祖母は重傷を負った。
地検は昨年11月22日から約3カ月間、少年の事件当時の精神状態を調べて刑事責任能力の有無を判断するために鑑定留置を実施していた。
少年はこれまで県警の調べに対し、「学校に許せない生徒がいて殺すつもりだった」「残された家族がつらい思いをすると思ってやった」などと供述していた。