埼玉新聞

 

<新型コロナ>家庭内の感染最多…さいたま市が感染経路調査 次に多いのは勤務先、会食・集会、接待飲食店

  • さいたま市役所=さいたま市浦和区常盤

 さいたま市は、新型コロナウイルスの感染状況をまとめた。7月1日~8月18日の陽性者数は440人で、感染経路不明は297人。推定の感染経路は、家庭内が30%と最多だった。家族や同居人を通しての感染拡大の傾向がみられるとして、市は注意を呼び掛けている。

 市によると、推定感染経路は、家庭内に次いで勤務先が25・9%、会食・集会などが18・5%、接待を伴う飲食店が15・2%などとなっている。市は「職場や会食など感染機会の多い場面での感染予防の徹底」「帰宅後すぐに手洗い」「手すりやドアノブ、トイレや洗面所など共用部分を小まめに消毒」「感染者と他の同居者の部屋を可能な限り分ける」など対策を求めている。

 年代別では、7月26日~8月9日の間は、20代が37・8%と最多で、次いで30代が17・1%など若い世代の感染が多かった。同期間に市内では接待を伴う飲食店のクラスター(感染者集団)が発生していた。8月10~25日の間でも20代が21・7%と最多で、次いで30代が17・9%だったが、50~70代が増加していた。同期間では、介護事業所のクラスターが発生している。

 一方、8月25日時点の市民の陽性者数は672人、死者は10人。入院56人、重症1人、宿泊療養22人、自宅療養21人、退院・療養終了563人だった。

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