埼玉新聞

 

<埼玉西武だより>青炎フラッグ、選手導線の壁に ファンが手塩に掛けた渾身の作品、ナイン後押し

  • 自身のフラッグを前に笑顔を見せる埼玉西武の外崎修汰(球団提供)

 スタンド席からは見えない世界。メットライフドームの選手ロッカーを出て、グラウンドに向かう選手導線の壁が、15日から華やかに彩られている。

 6月19日の開幕戦からレフトスタンドに掲出された、ファンの思い思いのメッセージが書かれた「青炎フラッグ」。それらが今度は、より選手に近い場所に移動し、より間近でライオンズナインの後押しをする。

 ライオンズファンが手塩に掛けてつくった、渾身(こんしん)の作品に外崎修汰も反応。「遠征からメットライフドームに戻ってきたら、ロッカーからグラウンドに降りる階段がゲーフラ(青炎フラッグ)ロードになっていて…。『これいいなあ』って思いました」。中には、外崎の似顔絵を描いたものもあり、そのフラッグを前に笑顔を見せた。

 試合日、選手たちは最低でもこの道を2往復する。まずは球場到着後、練習に出る時だ。練習を終えると、軽食を取ったり、着替えたりするためにロッカーへ戻る選手たち。ミーティングを経て戦闘態勢に入ると、身にまとうのは真っ白なユニホーム。その姿で、再びこの道を通過する時の選手たちの眼光は鋭い。

 外崎は「セカンドアップ(試合直前に行う2度目のアップ)の前、この道を通る時は『よし、今日もやるぞ!』という気持ちなのですが、僕たちのためにつくっていただいた青炎フラッグをここで改めて見ると、さらに気合が入りますね。皆さんの気持ちをしっかり感じて、グラウンドに向かいたいと思います」と力強く話した。

 本当だったら、外野スタンドでファンが掲げるはずだった青炎フラッグを見て、外崎はじめライオンズナインはファンに感謝しながら、今日もグラウンドに立つ。

(埼玉西武ライオンズ広報部・田代裕大)

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