埼玉新聞

 

さいたま国際芸術祭、3日から「家でたのしむ」オンライン配信 「会場でたのしむ」オンサイトも予約受付へ

  • フランク・ブラジガンド《日常の修復―旧大宮区役所》展示風景、さいたま国際芸術祭2020=撮影・丸尾隆一(提供写真)

 今春開催を予定していた「さいたま国際芸術祭2020」の代替プランが3日、開幕する。新型コロナウイルスの影響で、当初予定していた規模は見送られ、縮小して実施される。「家でたのしむ」オンラインは3日~11月15日の44日間。「会場でたのしむ」オンサイトは10月17日~11月15日の30日間で、10月3日から事前予約を受け付ける。

 さいたま市国際芸術祭開催準備室によると、オンラインはメーン会場の旧大宮区役所などに展示された作品群を撮影し、ユーチューブで配信する。オンサイトは旧大宮区役所、旧大宮図書館、大宮図書館、埼玉会館、宇宙劇場などを会場に展示。入場無料で時間は正午~午後6時、日時指定の完全予約制となる。展示作品は当初予定していた37作品のうち32作品を展示する。

 同室の担当者は「ウィズコロナの時代に、文化・芸術の活動を取り戻すため、ディレクターに改めて計画していただいた。市民の生活が逼迫(ひっぱく)していることも意識して、感染症対策を徹底しながら開催したい」と話した。

 ディレクターの遠山昇司さんは「コロナ禍に直面し、積み重ねてきた今回の試みを生かし、新しい芸術祭の在り方と鑑賞機会を創出するため、二つの鑑賞スタイルを設けました。今のこの時代において『喜び』を失わずに生き抜いていくために、私たちの日常に寄り添う芸術祭を実施していきます」などとコメントしている。

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