埼玉新聞

 

山田うどんに押し入った疑い、男逮捕 借金返すのに金が必要…同日のコンビニ強盗も関与ほのめかす/行田

  • 行田署=行田市長野

 行田市の飲食店で9月、刃物を持った男が押し入った事件で、県警捜査1課、機動捜査隊、行田署は3日、強盗致傷の容疑で、加須市中種足、無職の男(37)を逮捕した。

 逮捕容疑は9月29日午前9時5分ごろ、行田市小見の「山田うどん食堂行田バイパス店」に押し入り、従業員の女性(33)に包丁を突き付け「分かるよな。他の店員がいるなら呼べ」などと脅し、逃げ出した別の従業員女性(58)を転倒させ、右手首骨折など約3カ月のけがを負わせた疑い。

 同課によると、男は店の裏口から侵入して調理場とフロアに従業員2人を脅迫。従業員たちは隙を見て逃げ、男と出入り口の扉で押し問答になった際、付近の階段で1人が転倒して負傷した。男はそのまま何も取らず逃走した。店は開店していたが客はいなかった。

 県警は防犯カメラの映像などから男が犯行に使用していた車を特定した。男は「間違いありません」と容疑を認め、「借金を返すのにお金がどうしても必要だった」と供述しているという。

 行田市内では同日未明、約4キロ離れたコンビニエンスストアに刃物を持った男が押し入り、現金約6万円を奪って逃走する事件が発生していた。男はコンビニ強盗についても関与をほのめかす供述をしているという。

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