埼玉新聞

 

<新型コロナ>三が日にこだわらずお参りを 県神社庁、新しい生活様式に準じた参拝方法を呼び掛け

  • 清水市長(左)にガイドラインを手渡す東角井権宮司=5日午後、さいたま市役所

 多くの人で密集する新年の初詣で新型コロナウイルスの感染拡大を防ごうと、県神社庁理事で武蔵一宮氷川神社(さいたま市大宮区)の東角井真臣権宮司らが5日、さいたま市の清水勇人市長を訪れ、対応をまとめたガイドラインを提出した。東角井権宮司は「三が日は避けるなど、一人のクラスターも出さずに参拝してほしい」と呼び掛けた。

 ガイドラインは感染制御学の専門家が監修した。「新しい生活様式」に準じた参拝方法として、ひしゃくを使わない手水(ちょうず)や対人距離の確保、絵馬記入時にはアルコール消毒の実施などが明記されている。

 「変わらない祈りのために」としたポスターも作成。神社からのお願いとして、マスク着用や混雑の回避、祈祷(きとう)の事前確認などで協力を呼び掛けている。

 今年の三が日には約220万人が参拝に訪れた氷川神社の東角井権宮司は「コロナの影響でどこか不安な気持ちを持っている人もいるはず。多くの人が幸せになるよう、マスク着用などをお願いしたい」。同庁の武田淳参事は「三が日にこだわらず、初めてお参りする日が初詣。県内約2千の神社に周知し、安心してお参りできるよう努めたい」と話した。

 清水市長は「多くの人が安心、安全に参拝できるために、周知していきたい」と述べた。

 同庁では先月23日にも大野元裕知事を訪れ、ガイドラインを提出した。

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