さいたま市北区のコンビニエンスストアで男性が刺された事件で、大宮署は31日までに、殺人未遂の疑いで、同市北区奈良町、会社員の男（35）を逮捕、送検した。

　逮捕容疑は12月30日午前6時5分ごろ、同市奈良町のセブンイレブン大宮奈良町店で、同市西区の男性（35）に、包丁のような物を振り回し、肩や腕、腰を複数回刺すなどして左肩刺創など約1週間のけがを負わせた疑い。「刺したのは間違いないが、殺すつもりはない」と殺意を否認しているという。

　同署によると、事件直前に男性が「知人とトラブルになりそう」と110番し、通話の最中に「刃物で刺された」と伝えた。男性は男に追いかけられ、逃げ込んだコンビニで切り付けられた。男は犯行後に帰宅し、自宅からは複数の刃物が押収された。同署には1年以上前に男と男性のトラブルの相談があったという。同署で犯行に至った経緯を調べている。