埼玉新聞

 

H&Mやニコアンドも!新しい大型商業施設、150店のうち11キーテナント決まる スポーツデポ、ジュンク堂書店、ノジマも予定 所沢駅西口に建設中 1階は食品スーパーはサミット、今秋オープン予定

  • 広域集客型商業施設の開発を行うと発表し記念撮影に応じていた西武HDの後藤社長(左)と住友商事の為田部門長=2022年10月28日、所沢市

    広域集客型商業施設の開発を行うと発表し記念撮影に応じていた西武HDの後藤社長(左)と住友商事の為田部門長=2022年10月28日、所沢市

  • 広域集客型商業施設のイメージ図=2022年10月28日

    広域集客型商業施設のイメージ図=2022年10月28日

  • 広域集客型商業施設の開発を行うと発表し記念撮影に応じていた西武HDの後藤社長(左)と住友商事の為田部門長=2022年10月28日、所沢市
  • 広域集客型商業施設のイメージ図=2022年10月28日

 西武リアルティソリューションズ(本社・東京)と住友商事(同)は、西武線所沢駅西口の西武鉄道所沢車両工場跡地(所沢市東住吉)で建設を進めている大型商業施設について、約150店舗のうち11のキーテナントが決まったと発表した。全12スクリーンを備えたシネマコンプレックスや食品スーパー、服飾ブランドなどが入る。今秋開業予定。

 商業施設は地上7階建てで、1~4層が商業エリア。施設の敷地面積は約3・4ヘクタール、延べ床面積は約12・9ヘクタール。11店舗で約2ヘクタールを占める。1階はスーパーマーケット「サミット」やファッション、生活雑貨などを扱う「ニコアンド」が入店。2階は「H&M」や「ドットエスティ」、「アクタス」が入る。3階は「アカチャンホンポ」や「スポーツデポ」、「ジュンク堂書店」と「ノジマ」が出店を予定している。

 シネマコンプレックスは4階に入り、1800席の規模となる。「ティ・ジョイ」などが運営し、店名は未定。同階には「ナムコ」も入る。

■富士山を眺望できる屋上広場、駐車場1700台収容可(以下、商業施設の開発発表時の記事=2022年10月29日掲載)

 西武鉄道の中心拠点、所沢駅周辺のさらなる発展を目的として、西武ホールディングス(HD)=後藤高志社長=の連結子会社西武鉄道(本社・所沢市、喜多村樹美男社長)と住友商事(兵頭誠之CEO)は28日、区画整理が進む駅西口にある西武鉄道所沢車両工場跡地3・4ヘクタールの敷地に、共同で広域集客型商業施設の開発を行うと発表した。

 2社によると、施設は2024年秋開業予定、名称未定。清水建設と西武建設の共同企業体が施工し、地上7階建て(商業フロア4層)。店舗数約150店で、映画館や富士山を眺望できる屋上広場、パブリックビューイングやイベントが行える施設なども備える。1700台収容可能な駐車場や市協力の駅直通歩行者デッキも設置し、電車・車を利用した市内外からの来客を見込む。

 西武グループでは所沢エリアを鉄道沿線の重要交通結節点と位置付け、20年に所沢駅リニューアルと駅直結商業施設グランエミオ所沢の開業を行い東口開発を完了。21年には西武園ゆうえんちをリニューアルオープンし、今回の西口開発をもって、所沢エリアを「ベッドタウン」から「リビングタウン」へと発展させたい考えだ。

 28日に所沢車両工場跡地で開催された起工式には、後藤社長のほか、住友商事の為田耕太郎生活不動産事業部門長、所沢市の藤本正人市長ら事業関係者が出席。地鎮祭を行い工事の安全を祈願した。報道陣の取材に後藤社長は「私が西武に来た当初から、所沢再開発は(同社にとっての)テーマで、西口開発は総決算」と力を込め「所沢は自然環境、暮らし、学び、遊びなどの要素が凝縮し、都心からも近い。東西に長い県にとって、副都心と合わせて核が二つできることになる。今後は沿線全体の価値を創造していく」と思いを語った。

 為田部門長は「この地域はわれわれにとっても重要な地域。広範囲から客に来て1日遊んでいただくことをコンセプトに、西武の理念をできる限り実現できるよう進める」と述べた。
 

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