新検査機器で視覚異常の早期発見へ 朝霞市、3歳児健診で導入 1分程度で近視などの有無を判定
2020/10/13/00:00
朝霞市は10月から、弱視の危険因子を早期に発見し、適切な治療につなげていくため、3歳児健康診査に近視や遠視、乱視、斜視などを判定できる視覚検査機器「スポットビジョンスクリーナー」を導入した「スクリーニング検査」を実施している。同スクリーナーは約1メートル離れた距離から同機器を両目で見るだけで異常の有無を判定できる。
市によると、県内では和光市や志木市、草加市、幸手市が3歳児健診に同機器を導入しているという。
「同スクリーナー」はアールイーメディカル社製。ピヨピヨと鳴きながら動き回るヒヨコを写した画面を約1メートル離れたところから両目で見るだけ。1分程度で、近視などの屈折異常や斜視などの有無を判定できる。市はこれまでの絵カードによる簡易な視力検査に加え、同機器を使用している。
同スクリーナーはリースで、リース料が1基1カ月2万9700円。今年9月から2025年8月までの5年間、リース会社とリース契約する。
市は「子どもの視力が発達する時期は3歳から5歳がピークと言われているため、同スクリーナーを導入することにより、危険因子を早期発見し、適切な治療につなげることができる」と効果に期待を寄せている。