埼玉新聞

 

<新型コロナ>大宮・南銀座で無料PCR検査 さいたま市が2度目、ガールズバーなどにも対象拡大

  • 南銀、2度目無料検査へ

 さいたま市は21日、新型コロナウイルス危機対策本部員会議を開き、大宮区の南銀座地域で営業している接待を伴う飲食店201店舗を対象に、唾液による無料PCR検査の実施を決めた。同地域での無料検査は7月に次いで2度目。9月下旬以降、キャバクラなど計3店舗でクラスター(感染者集団)が発生したことから、感染拡大を防ぐため広域的な検査を検討していた。

 市保健所によると、対象はキャバクラとホストクラブの他にガールズバー、スナック、パブなどに拡大。対象店舗に検査案内を郵送し、検査人数を確認した上で、唾液を入れる検査キットを送付する。申込期限は10月30日。最大で1300人を想定し、予算額は約2千万円とみている。回収場所を1カ所設置し、11月上旬までに提出を受け、中旬ごろまでに結果が出る見通し。

 7月の無料検査は、南銀地域のキャバクラなど3店舗でクラスターが相次いだため実施。キャバクラとホストクラブ計81店舗を対象に、68店舗の563人が検査を受けて、陽性者は1人だった。

 また、74人のクラスターが発生した劇団「ミュージカル座」について、感染者が1都3県に居住していることから、県の協力を得て検証を行うことも決まった。アンケート調査などで行動歴の詳細を確認して、感染防止対策に反映させるという。

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