<高校野球>関東大会へ昌平、強力打線の奮起が必要 打率5割の寺山、走攻守3拍子そろうチャンスメーカー
来春の第93回選抜高校野球大会への選考材料となる第73回秋季関東高校野球大会は24日、千葉県のZOZOマリンスタジアムなどで開幕し、関東7県15校の代表が熱戦を繰り広げる。
埼玉県からは、創部42年目にして秋季県大会で初優勝を飾り、東和大昌平時代の1997年の春以来、秋は初出場の昌平と、同準優勝で創部以来初出場の細田学園の2校が代表となり、両校とも25日に初戦を迎える。昌平は神奈川2位の鎌倉学園と、細田学園は山梨1位の東海大甲府と顔を合わせる。初の選抜大会出場を目指す両校の戦力を分析した。
■強力打線で勝機つかめ/昌平
創部42年目にして春夏秋を通じて埼玉県大会で初優勝。関東大会は東和大昌平時代の1997年春季大会以来、秋は初めて挑戦する。初戦は33年ぶり出場の鎌倉学園(神奈川2位)、準々決勝は鹿島学園(茨城1位)―専大松戸(千葉3位)の勝者と顔を合わせる。春の関東は未勝利に終わっただけに、初陣を飾って弾みをつけたい。
選抜大会出場の切符を手中に収めるには、8試合でチーム打率3割8分9厘を誇る強力打線の奮起が必要不可欠だ。県大会で34本の長打を記録した打線は、どこからでも得点が期待できる。
打率5割ちょうどの1番寺山は、走攻守3拍子そろうチャンスメーカー。走者をためて一発のある3番吉野、勝負強い4番古賀で一気に畳み掛けることができれば、勢いづく。1年生の7番小林、8番後藤と4割超えが並ぶ下位打線も切れ目がない。
援護が期待できるだけに投手陣は踏ん張りたい。エース田村は130キロ台の切れのある直球で勝負する右腕。準決勝の春日部共栄戦で8回3安打1失点と好投した1年生右腕吉川にも注目だ。右腕川島、左腕川久保と多彩な投手陣の継投を基本とするだけに、捕手川田のリードも重要だ。守備範囲が広い二塁手寺山、右翼手山村ら内、外野ともに堅実で隙が少ない。