さいたま市岩槻区で20日、覚醒剤取締法違反の疑いで県警の家宅捜索中に男が逃走した事件で、県警薬物銃器対策課と岩槻署は24日、覚醒剤取締法違反（所持）の容疑で、さいたま市岩槻区本丸3丁目、中国籍で解体工の男（28）を逮捕した。男は24日朝、春日部署に出頭した。

　逮捕容疑は2月中旬、自宅で覚醒剤を所持した疑い。「自宅で覚醒剤を所持していた。覚醒剤は私のものだ」と容疑を認めている。

　同課によると、男は20日、県警の捜査員に自宅を家宅捜索された際、2階のベランダから飛び降りて軽乗用車で逃走。車は越谷市内で当て逃げ事故を起こして乗り捨てられていた。県警は指名手配して行方を追っていたが、男は24日朝、知人男性に付き添われて出頭した。

　県警は、逃走の足取りを調べるとともに、覚醒剤使用の疑いでも調べる方針。

　岩槻署の山崎満署長は「地域住民や県民に多大な不安を与えてしまい、誠に申し訳ありませんでした」とコメントを発表した。