オープン前すでに圧巻 隈研吾氏デザインの巨大本棚に本3万冊を収納中 角川武蔵野ミュージアムの本棚劇場
2020/10/27/00:00
出版大手KADOKAWAが所沢市東所沢和田に11月6日グランドオープンさせる「ところざわサクラタウン」内の複合文化施設「角川武蔵野ミュージアム」の本棚劇場で、蔵書を本棚に収める配架作業が進められている。
同ミュージアム4、5階に位置する本棚劇場は、高さ約8メートルの巨大な本棚で360度を囲んだ空間。約3万冊が並べられる予定で、高所作業車を使って9月から作業を行っている。
同ミュージアムを設計した建築家の隈研吾氏がデザインし、人間の脳の構造を再現したような、知識が連なっているイメージを表現している。違い棚のような本棚には、落下防止のバーと滑り止め加工が施され、地震などで揺れても本が落下しないように対策が取られている。
本棚の上層部にはKADOKAWA創業者の角川源義氏の個人蔵書のほか、文芸評論家の山本健吉氏、歴史学者の竹内理三氏、沖縄学研究者の外間守善氏、作家の山田風太郎氏などから寄贈された約5万冊のうち、約2万5千冊が収められる。下層部には同社の刊行物約5千冊を並べる。
収められた蔵書は館内で閲覧することができる。また本棚を背景に「本と遊び、本と交わる」をコンセプトにプロジェクションマッピングの上映も行われる。