埼玉県警少年課と行田署の合同捜査班は15日、強制性交等と児童買春・ポルノ禁止法違反（製造）の疑いで、大阪府豊能町新光風台5丁目、元施設職員で無職の男（25）＝強制わいせつ罪で起訴＝を再逮捕した。

　再逮捕容疑は昨年3月6日午後8時2分～同9時36分ごろ、県内の乳児施設で入所する女児（2歳以下）が13歳未満と知りながら性的暴行を加え、自身のスマートフォンで行為などを撮影して保存し、児童ポルノを製造した疑い。調べに「逮捕された内容と意味は理解したが黙秘します」と供述しているという。

　少年課によると、昨年3月に県外のボランティア団体職員が交流サイト（SNS）上で性的虐待画像を投稿しているアカウントを発見。埼玉の福祉施設に勤務している旨の書き込みが添えられていたことから、県警本部に通報した。情報を基にスマホなどを解析し、男の関与を特定。今回の被害女児に関する動画と静止画が十数点ずつ確認された。男は勤務中、職員が自分1人になった際に犯行に及んだとみられる。同施設で別の女児の体を触るなどしたとして、昨年12月にも逮捕されていた。

　男は同施設を退社後、県外の保育施設にも勤務。スマホなどには20人以上の女児の動画などが入っていたことから、県内外で同様の犯行を繰り返していたとみて、県警が裏付けを進めている。