埼玉新聞

 

ところざわサクラタウンのオープン前、所沢署と防犯訓練 所沢市も連携「お客さま守ることを肝に銘じて」

  • 不審者役の警察官(左手前)の動きを刺股で制するサクラタウンのスタッフ(同2人目)=2日午後、所沢市東所沢和田のところざわサクラタウン

 6日のグランドオープンを前にところざわサクラタウン(所沢市東所沢和田)で2日、不審者対応訓練が行われた。

 訓練はところざわサクラタウンを運営する出版大手のKADOKAWAと所沢市、所沢署が今年2月に締結した「地域安全に関する協定」に基づいて行われた。

 訓練にはところざわサクラタウンで働くスタッフ約30人が参加。刺股(さすまた)を使った不審者への対応や防爆マットを使った爆発物への初動対応のデモンストレーションが行われた。

 刺股を使用した訓練では、所沢署の担当者から刃物を持った不審者に対して平行に刺股を使うのではなく、斜めにけさ懸けにして動きを制することや刃物が届かない距離を保つことが重要とアドバイスを受けた。参加したスタッフは実際に刺股を持って重さを実感したり、どのように使えば不審者が動きづらくなるかを確認していた。

 爆発物に対する訓練では、発見しても絶対に触らないことや、水を入れたポリタンクを爆発物の周囲に置くことで遮蔽(しゃへい)物になることなどが紹介された。

 担当者からは「利用者を守ると同時に自分の身を守ることも重要。防犯という言葉に正解はない。今回を機にどのように動けば利用客を守れるのかを覚えていただければ」とアドバイスされた。

 訓練に参加したKADOKAWAのレクリエーション事業局総支配人室の室岡充室長は「自分たちの命を守りつつ、お客さまの安全を守ることを肝に銘じて、一人一人が日常的に不審者を発見できる施設づくりをしていければ」と話していた。

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