会員制交流サイト（SNS）で知り合った男性をマンションから連れ去り、群馬県太田市内の貸家に監禁したなどとして、県警捜査1課と東入間署などは12日までに、営利略取などの疑いで、いずれもベトナム国籍の住所不詳、無職の23歳男（23）、群馬県太田市新田上中町、無職の35歳男（35）を逮捕した。

　逮捕容疑は10月7日、23歳男が別の男性と共謀して、栃木県小山市のマンションから知人のベトナム人男性（23）を連れ去り、さいたま市浦和区まで連行。区内の路上で35歳男に男性を引き渡し、35歳男が男性を車に乗せて、群馬県太田市の貸家などに不法に監禁した疑い。

　同課によると、男性は2018年に技能実習生として入国し、今年7月ごろ、SNSを通じて知り合った23歳男から金を借りていたという。監禁の際に、35歳男がベトナムにいる男性の弟に、ビデオ通話で金銭の返済を求めるなどしたことから、弟がふじみ野市の親族に相談。技能実習生を支援する公益財団が同署に被害を届け出た。

　23歳男は「強制的に連れ出してはいません」、35歳男は「知りません」などと供述しているという。