40代男性がはしか ベトナムに滞在し帰国、発症後に公共交通機関を利用 さいたま市が注意呼び掛け
2019/03/10/00:00
さいたま市は9日、市内の40代男性がはしかと診断されたと発表した。男性は発症後、市内など公共交通機関を利用していることから、市は注意を呼び掛けている。男性は現在、快方に向かっているという。市内で今年、はしかの患者が確認されたのは初めて。
市地域医療課によると、男性は仕事でベトナムに滞在し、今月初旬に帰国。4日に高熱と発疹の症状を訴え、8日、市内医療機関を受診してはしかと診断された。医療機関が市保健所に届け出た。
男性は4日午前6時半ごろに、JR埼京線で中浦和駅から池袋駅、JR山手線で高田馬場駅まで移動。午後7時ごろから同ルートで帰宅した。6日午前6時45分ごろには、国際興業バスに乗車して土合小学校のバス停から中浦和駅まで移動。中浦和駅から池袋駅、高田馬場駅まで行った後、同日午後6時ごろから同ルートで中浦和駅に戻った。
はしかは麻疹ウイルスによって引き起こされる病気。感染力が極めて強く、同じ空間にいるだけで空気感染する。発熱、せき、鼻水、目やになど、風邪と似た症状が当初見られ、いったん熱が下がった後、再び高熱が出て、全身に発疹が現れるという。
同課は、発熱、発疹などの症状が現れた場合、事前に医療機関にはしかの可能性があることを連絡し、医療機関の指示に従い、公共交通機関の利用を避けて受診することを呼び掛けている。
はしかは全国的に流行しており、県内では今月3日現在、6人が感染。さいたま市内では今年初めて感染が確認された。