埼玉新聞

 

共学化、9割が「反対」…埼玉県教育局、浦和一女高の関係者に意見聴取 「定時制女子校」の存在意義の訴えも

  • 埼玉県教育局と浦和第一女子高校関係者による意見聴取の会合=30日午後、県立浦和第一女子高校

    埼玉県教育局と浦和第一女子高校関係者による意見聴取の会合=30日午後、県立浦和第一女子高校

  • 埼玉県教育局と浦和第一女子高校関係者による意見聴取の会合=30日午後、県立浦和第一女子高校

 埼玉県教育局は30日、昨年8月の県男女共同参画苦情処理委員による県立男女別学高校の「共学化」の勧告を受けて、浦和第一女子高校で同校関係者に意見聴取を行った。聴取は27日の浦和高校に続いて2校目。

 聴取には同校PTAや後援会、同窓会の会長ら代表者約15人が参加。保護者や会員に行ったアンケートを基に、同校の特色や勧告への疑問などについて意見を述べた。

 全日制PTA会長は在校生保護者のアンケート(回答数593件)で共学化を求める勧告について、9割以上が「反対」「おおむね反対」だったと説明。「男女共同参画のために共学化が必要だという指摘に対しての反対意見が多かった」と話した。

 また、同校定時制の関係者は「定時制の女子校があることで、安心して学校に通える、居場所がある、救われている生徒がいることを忘れないでほしい」と訴えた。

 同校PTAなどは、県教育局と同校関係者の継続的な対話や、勧告に対する報告書提出までのプロセスの透明化を求めている。

 聴取を行った県立学校部の依田英樹高校改革統括監は「(県教委に)中間報告をしっかりさせていただくつもりだ。なるべくオープンな形にしたいと考えている」と述べた。

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