埼玉新聞

 

<新型コロナ>3人死亡、96人感染 クラスターの施設入所者ら さいたまで児童ら、授業打ち切りも

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは20日、新型コロナウイルスに感染した80~90代の男女3人が県内の入院先で死亡、新たに96人の感染を確認したと発表した。新規感染者の内訳は県発表が69人、さいたま市15人、川口市8人、川越市1人、越谷市3人。

 これまでに確認された感染者は7326人(チャーター便帰国者含む)、死者は130人(20日午後6時現在)。

 20日午後9時時点の重症者は17人、感染者の入院は483人、ホテル療養177人、自宅療養134人。退院・療養終了は6306人。

 県によると、死亡した80、90代の女性2人は朝霞市の介護付老人ホーム「SOMPO(そんぽ)ケアラヴィーレ朝霞」の入所者で、同施設関連の死亡者は8人となった。どちらも基礎疾患があった。

 県管轄で詳細が判明したのは未就学児~80代の男女46人。草加市の産婦人科クリニック「茂呂マタニティースクエア」では医療従事者の40代女性が陽性となり、同施設関連の陽性者は6人となった。熊谷市の70代男性は陽性の友人とマスクなしでお茶をしたという。

 県教育局によると、西部地区の県立学校で19日に児童生徒1人が陽性となった。同じ部活動の10人と昼食を共にした5人が濃厚接触者として出席停止しており、臨時休校は行わなかった。

 さいたま市によると、感染が判明したのは20~70代の男女15人。家庭内感染が5人、勤務先や知人に感染者がいたのは3人。感染経路不明は7人。市教委によると、別々の市立小学校に通う10代男子児童、10代女子児童の感染が判明した。いずれも保護者から連絡を受け、小学校は20日午後から授業を打ち切った。また別の市立小学校に勤務する20代男性教諭の感染も判明した。担任だった女子児童が既に感染していた。男性教諭は17日午前、風邪症状を訴えて早退し、その後は休んでいる。

 川口市によると、感染が判明したのは20~80代の男女8人。うち2人はクラスター発生の高齢者施設「リバー・イン」の入所者だった。

 川越市によると、感染が判明したのは20代の会社員女性1人。容体は安定している。

 越谷市によると、感染が判明したのは市内に住む20代会社員の男女、80代女性の3人。80代女性は陽性の知人と接触、発熱し検査したところ感染が分かった。

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