埼玉新聞

 

拳銃向け「金出せ」…年の瀬を前に信用金庫で防犯訓練 初動態勢を確認、職員ら犯人の特徴や被害を説明

  • 強盗と振り込め詐欺の防止へ訓練

 青木信用金庫(本店=埼玉県川口市中青木、清水博司理事長)は、同金庫蕨支店で年の瀬を前に強盗と振り込め詐欺に対する防犯訓練を行った。

 職員らは蕨警察署の全面協力でまず、強盗に対する初動態勢を確認。犯人役が正面玄関から一般客を装って店内に侵入し、拳銃(モデルガン)を窓口職員に向けながら「手を挙げろ。金出せ」とどう喝。現金が入った布袋を奪い逃走するまでわずか3分間という緊迫感あふれる雰囲気で進められた。対応した職員は警察に緊急通報し、犯人の特徴や被害状況を冷静に説明した。

 その後の振り込め詐欺防止訓練では、署員から特殊詐欺の最新手口や対応策などについて受講。植松かをる副支店長は「コロナ禍で金融犯罪の増加が懸念されるが、気を引き締めて業務に当たりたい」と話した。

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