埼玉新聞

 

妻が恐怖…夫いない昼前の自宅、いきなり窓ガラス割れる 外に出た妻、強奪しようとした覆面男ら発見…通報し4人を逮捕、年齢は21~24歳 さらに遠方に住む会社員2人を逮捕、指示役の可能性がある25歳と23歳

  • 新座署に入る男(右)=2日午前9時40分ごろ

    新座署に入る実行役のトラック運転手(右)=2023年10月2日午前9時40分ごろ

  • 新座署に入る男(右)=2日午前9時40分ごろ

 昨年5月、埼玉県幸手市の住宅に強盗目的で侵入した男4人が逮捕された事件で、県警捜査1課と幸手署は7日、住居侵入と強盗予備の疑いで、京都市山科区椥辻東浦町、会社員の男(25)と栃木県小山市犬塚、会社員の男(23)を新たな共犯者として逮捕した。2人は指示役または仲介役とみられ、県警は詳しい役割や4人と関わった経緯を調べている。

 逮捕容疑は共謀し、昨年5月15日午前10時50分ごろ、幸手市北1丁目の民家に、バールで窓ガラスを破壊して侵入し、金品を奪う機会をうかがった疑い。県警は捜査に支障があるとして、認否や動機を明らかにしていない。

 県警はこれまでに実行役2人、運転手役2人の計4人を逮捕。捜査1課によると、取り調べなどから2人の関与を特定した。2人は他県警に別事件で逮捕されていた。2人は実行犯4人の一部と秘匿性の高い通信アプリで今回の犯行に関するやりとりをしていたことが確認されている。

 県警はさらなる上位被疑者がいる可能性も視野に、犯行組織の解明を進める。

■夫不在で妻恐怖 住所不定、茨城、大阪の犯人ら(以下、実行役と運転手役逮捕の初報記事)

 5月、幸手市内の住宅に強盗目的で侵入したとして県警捜査1課と幸手署は3日までに、住居侵入と強盗予備の疑いで、21~24歳の男4人を逮捕した。4人は闇バイトで知り合ったとみられ、県警が犯行に至った経緯や当時の詳しい状況、余罪の有無などを調べている。

 逮捕されたのは、いずれも住所不定のトラック運転手の男(24)と造園土木作業員の男(21)、大阪市東淀川区豊新5丁目、職業不詳の男(24)、茨城県土浦市中神立、自称自営業の男(22)の4容疑者。

 逮捕容疑は共謀の上、5月15日午前10時50分ごろ、幸手市北1丁目の住宅に、窓ガラスを壊して侵入し、金品強取の機会をうかがった疑い。県警は共犯事件で今後の捜査に支障があるとして、4人の認否を明らかにしていない。

 捜査1課によると、住人の70代女性が「10時50分ごろ、家のガラスが割れたので外に出たら覆面をした男2人が車で逃げていくのを見た」と110番。周辺や広範囲の防犯カメラの解析、証拠資料の精査などから4人の犯行を特定した。トラック運転手の24歳男、22歳男が実行役で、21歳男、職業不詳の24歳男が運転手役だったとみられている。

 住宅は夫婦2人暮らしで当時、70代の夫は不在だった。金品の被害はなく、けが人もいなかった。県警は犯行グループが何らかの犯行道具や凶器を所持していたため、強盗目的で侵入したと特定した。トラック運転手の24歳男、21歳男は他県警に別の事件で逮捕されていた。

 複数人で犯行に及んだ手口などから、4人は闇バイトで知り合った可能性が高いという。県警は別に指示役がいるとみて、捜査を進めている。
 

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