埼玉新聞

 

エラー表示の解除のため…電子マネー購入の用途に詐欺疑い通報、被害防ぐ 幸手署、コンビニ店長らに感謝状

  • 感謝状を手にする山崎由美子さん(左から2番目)と渡辺絵里香さん(同3番目)

 埼玉県の幸手署は11月26日、電子マネーを使った特殊詐欺被害を未然に防止したとして、ローソン幸手インター店店長の山崎由美子さん(55)と、セブンイレブン久喜栗橋東一丁目店店長の渡辺絵里香さん(33)に感謝状をそれぞれ贈った。

 同署などによると、11月4日にローソン幸手インター店で35万円分の電子マネー購入を要求される詐欺被害が発生。対応した店員が購入しようとした30代の女性に使用用途を確認したところ「パソコン画面のエラー表示の解除」のためと答えたため、特殊詐欺を疑い110番した。山崎さんは「日頃から店舗として従業員に対する詐欺被害防止に関する指導をしていたことが役に立った」と話した。

 同月14日にセブンイレブン久喜栗橋東一丁目店でも30万円分の電子マネー購入を要求される事件が発生。未然に防いだ渡辺さんは「本部からの指導や従業員同士で詐欺の手口について情報交換をしていたので対応できた」と語った。

 同署の今年の特殊詐欺発生件数は、11月24日現在で11件(約2200万円)。昨年同月比の6件増と倍増しているという。同署の大塚英世生安課長は「警察には専門のサイバー捜査官がいるので、困った時は、どんなことでもよいので相談してほしい」と話した。

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