息子死亡…人事異動後に不眠、病院で「抑うつ状態、適応障害」と診断され休職も 市職員だった51歳、父親「自死した」と明かす 公務災害の認定請求「新業務に対応しようと努力していた」
長野県東卸市の元市議平林千秋さん(79)が8日、所沢市内で会見し、所沢市職員だった長男=当時(51)=が2023年の人事異動後に自殺したと明らかにした上で、公務災害認定の請求を行ったことを報告した。また小野塚勝俊・所沢市長と面会し、公務災害に認定されるよう協力を求めるとともに、現行の異動内示の運用を検証するよう要請した。
平林さんによると、長男は同市の介護保険課やまちづくりセンターなどで勤務。23年3月に保育幼稚園課への異動の内示を受けた。同4月に着任したが、不眠などを訴え病院で受診。「抑うつ状態、適応障害」などの診断を受けて休職するなどし同6月、亡くなったという。
平林さんは、長男について「新たな業務に対応しようと努力したが、心理的ストレスによって精神的な抑制力が著しく阻害され、自死に至った公務災害と推認できると考えた」などとして同12月、地方公務員災害補償基金に認定を請求した。
平林さんは小野塚市長と面会し、「メンタルヘルス対策をさらに進め、全ての職員が安心して健康で働き続けることができる職場にしてほしい」などと要請。市長は「職員の笑顔が市民の笑顔にも大事だ。職員がやりがいを持って働ける状況をつくらなければならない」などと述べたという。
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