埼玉県などは5日、新型コロナウイルスの感染者を新たに168人確認したと発表した。1日当たりの感染者としては11月21日の172人に次いで過去2番目に多く、4日連続で150人以上となったのは初めて。内訳は県発表が113人、さいたま市22人、川越市10人、越谷市7人、川口市16人。

　県は3日発表分の感染者に重複ミスがあったとして1人減と訂正した。これまでに確認された感染者は9159人（チャーター便帰国者含む）、死者は153人（5日午後7時現在）。

　同日午後9時時点の重症者は29人、感染者の入院は639人、ホテル療養215人、自宅療養562人、退院・療養終了は7423人。

　県によると、和光市の医療法人寿鶴会「菅野病院」では患者3人の陽性が判明し、感染者は職員15人、患者19人の計34人となった。深谷市のサービス付き高齢者向け住宅「カーサファースト」では新たに職員9人と入所者7人の陽性が判明し、感染者は職員10人、入所者14人の計24人。深谷市のケアハウス「あかつき」でも職員ら2人の感染が分かり、職員8人、入所者11人の計19人となった。

　県警によると、越谷署の40代男性警部の感染が分かった。同居の家族に陽性者がいるという。職場内に濃厚接触者はおらず、一般人との接触もないため、署の業務に支障はないとしている。

　さいたま市によると、未就学女児を含む70代までの男女22人の陽性を確認。うち女児ら6人は同居家族、3人は勤務先などで陽性者がいた。

　川口市によると、20～60代の男女16人の感染が確認された。うち40代アルバイト女性を含む3人はそれぞれ同居者などに陽性者がいた。

　越谷市によると、40～90代の男女7人の感染が判明。このうち6人は同市大吉の特別養護老人ホーム「キャンベルホーム」の職員と入所者で、市はクラスター（感染者集団）が発生したと認定した。3日に90代男性の感染が分かり、5日までに入所者72人、職員82人の計154人の検査を実施していた。入所者はいずれも症状はないが入院しているという。

　川越市によると、10～50代の男女10人の感染を確認。このうち7人が10～20代。同じ市立中学校から2人の女子生徒の感染が確認された。