チャレンジを応援する大会に…4年ぶりのフルマラソン実施 「さいたまマラソン」6種目に1万6千人が参加
「さいたまマラソン」(埼玉県さいたま市などが主催)が12日、さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナを中心に行われた。4年ぶりのフルマラソンや8キロの部、親子ランなど6種目に市民ランナー約1万6千人が参加。ランナーはさいたまのビル街や田んぼを駆け抜け、沿道からは大きな声援が送られた。
フルマラソンには自己ベスト更新を目指した人や仮装をして楽しむ人など約1万3千人が参加した。アリーナをスタートし、新見沼大橋有料道路や見沼たんぼを駆け抜け、越谷市で折り返し、アリーナに戻ってくるコース。
戸田市の会社員菅谷幸夫さん(46)は3時間を切り、「思ったより速く走れた。マラソン仲間と互いに声かけをしてモチベーションが上がった」。北区の会社員山崎大輔さん(38)は目標としていた4時間切りを達成。「地元なので知っている道が多く、親近感が湧いた。沿道の声援のおかげで難所も乗り越えられた」と笑みを浮かべた。
1・2キロの親子ランに参加した北区の会社員鈴木季代美さん(38)と小学2年の皐平さん(8)親子。皐平さんは親子ランのために公園で練習したという。完走することができ「楽しかった。また走ってみたい」と満足げだった。季代美さんは「一緒に運動することがなかったのでいい機会になった」と話していた。
清水勇人さいたま市長は「チャレンジを応援する大会にしていきたい」と話し、フルマラソンに出走。約35キロ時点を通過した付近で時間制限によりリタイアした。2015年の第1回さいたま国際マラソンから協賛している埼玉りそな銀行の福岡聡社長(58)は「地元の企業として参加できてうれしい限り。健康増進や多様性を認め合うイベントにしていきたい」と語った。
大会公式アンバサダーで元マラソン選手の野口みずきさんはランナーを鼓舞しながら8キロ走った。トークイベントで「天気が良くて走りやすかった。マラソンはきついけど達成感と喜びがどのスポーツよりも大きい」とマラソンの魅力を語った。