埼玉新聞

 

<新型コロナ>3人死亡172人感染 川口で新クラスター 三郷北高校で生徒陽性、一緒に登下校の生徒も

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂町

 埼玉県などは8日、新型コロナウイルスに感染していた70~80代の男性3人が死亡、新たに172人の感染を確認したと発表した。一日に確認された感染者数としては、11月21日に並び最多。新規感染者の内訳は県発表が122人、さいたま市14人、川口市25人、川越市5人、越谷市6人。

 これまでに確認された感染者は9583人(チャーター便帰国者含む)、死者は162人(8日午後6時現在)。

 8日午後9時時点の重症者は26人、感染者の入院は657人、ホテル療養235人、自宅療養534人。退院・療養終了は7825人。

 県によると、県内居住の70代男性が7日に死亡した。県管轄で詳細が判明したのは未就学児~90代の男女107人。クラスター(感染者集団)関連では菅野病院(和光市)の30代入院患者男性と60代医療従事者女性が陽性となり、同病院の陽性者は計68人となった。イムス富士見総合病院(富士見市)では17人目となる80代入院患者男性、深谷市のサービス付き高齢者向け住宅「カーサファースト」では38人目となる80代入所男性が陽性となった。

 富士見市などの20~50代女性3人は県内高齢者施設の職員で同施設の陽性者は計15人。羽生市の10~20代女性2人は県内障害者施設職員で同施設の陽性者は計8人。戸田市の10~40代の外国籍女性3人は親族10人で飲食していた。

 県教育局によると、県立三郷北高校で2人目の生徒が陽性となった。1人目の生徒と一緒に登下校していたという。

 さいたま市によると、感染が判明したのは10~90歳以上の男女14人。30、50代の女性はそれぞれ県内の地方公務員で、家族や勤務先に陽性者が確認されていた。90歳以上の女性は中等症で現在は入院中。別居する家族に感染者がいた。越谷市に住む10代女性は県立高校に通う生徒。

 川口市によると、11月26日に80代男性が死亡した。感染が判明したのは20~90代の男女25人。うち13人は介護付き有料老人ホーム「あんしんホーム川口」の、1人が特養「春香苑」の入所者。いずれも容体は安定している。

 市は「あんしんホーム川口」でクラスターが発生したと発表した。同施設の感染者は県発表の1人を含め計14人。いずれも入居者で重症者はいない。高齢者69人が入居し、職員は約40人。市は施設関係者を検査する。

 市内の高齢者施設のクラスター発生は4カ所目で、感染者は計105人になった。

 川越市によると、死亡した80代男性は11月17日に救急搬送され、同日に陽性と判明、今月4日に亡くなった。感染が判明したのは10歳未満~60代の男女5人。うちクラスターが発生している市立野田中学校から男子生徒1人の感染が判明した。

 越谷市によると、感染が確認されたのは20~90代以上の男女6人。うち3人は、市内の特別養護老人ホーム「キャンベルホーム」の入所者。3人は5日に検査を受けて陰性だったが、7~8日に発熱し、再度検査した結果陽性だった。同施設での感染者は計12人となった。

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