埼玉新聞

 

<新型コロナ>5人死亡145人感染…クラスター施設で再陽性 川越のクラスター中学校の生徒の母親も

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂町

 埼玉県などは9日、新型コロナウイルスに感染した70~90代男女5人が死亡、新たに145人の感染を確認したと発表した。新規感染者の内訳は県発表が91人、さいたま市18人、川口市23人、川越市7人、越谷市6人。

 これまでに確認された感染者は9728人(チャーター便帰国者含む)、死者は167人(9日午後6時現在)。

 9日午後9時時点の重症者は27人、感染者の入院は631人、ホテル療養245人、自宅療養541人。退院・療養終了は7999人。

 県によると、死亡した80代の男性は菅野病院(和光市)の入院患者で、同病院の死者は4人目。90代の女性と70代の男性はイムス富士見総合病院(富士見市)の入院患者で、同病院の死者は3人となった。

 県管轄で詳細が判明したのは未就学児~90代の男女67人。クラスター(感染者集団)関連では深谷市のサービス付き高齢者向け住宅「カーサファースト」で39人目となる20代女性職員が陽性と確認された。また、北本市の40代男性は勤務する県内高齢者施設で16人目の陽性者という。

 県教育局によると、北部地区の県立学校の教職員が陽性と確認された。学内に濃厚接触者はなく、臨時休校などは行わなかった。

 さいたま市によると、感染が判明したのは10~70代の男女18人。市立中学校の10代男子生徒は同じ学校に陽性者がいた。濃厚接触者として検査を受けて陰性が出た後、自宅療養中に発熱して検査を受けて陽性となった。家庭内感染が8人、友人とカラオケやお茶を飲んで感染が2人、感染経路不明は7人だった。

 さいたま市教委によると、市立中学校の10代女子生徒1人の感染が判明した。同校は10日を臨時休校とする。

 川口市によると、感染が判明したのは10代未満~90代の男女23人。うち、クラスターが発生した介護付き有料老人ホーム「あんしんホーム川口」の居住者らは新たに13人(うち6人が職員)が陽性と分かり、同施設の感染者は計27人になった。デイサービス「いろは苑」では新たに1人の再陽性が分かった。感染が判明した小学男児が通う学校は、濃厚接触者がいないことが分かり、休校措置は取らない。

 川越市によると、感染が判明したのは20~60代の男女7人。うち40代の女性2人は、クラスターが発生している市立野田中学校で感染が確認された生徒の母親。

 越谷市によると、感染が判明したのは10~30代の男女6人。うち3人は職場や家族に陽性者がいた。10代の学生女性は2日に発熱し検査したところ陽性が分かったという。

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